ピンクパンサーな夜

ピンクパンサー・パブのなかは薄暗かった。
なかに入るとお土産屋さんと、食事を注文するカウンターがある。

ぼくらは注文している間にお土産を物色する。
どうやらこの店は「ピンクパンサー」を意識しているらしい。

お店の外にあった人形はピンクパンサーに見えなかったけれど、
やっぱりピンク色に塗られていたからピンク・パンサーなんだ。

棚はけっこう薄汚れている感じで、
いったいだれがこんな場所に訪れるのだろうか…。

と思ってしまうが、実際ここにはぼくらと、
さっきのおじいさんを含め4人も客がいるじゃないか!

というか、この砂漠の道にはこうしたお店は100kmに1つくらいしかないので、
いやでもこの店に入らざるをえない。
なにより「ピンクパンサー・パブ」という名前にひかれてしまう。

ぼくらはここで食料を買い足す。
このまえユージンに教えてもらった(食べさせてもらった)
缶入りのパスタと食パンがおいしかったので、
たぶんそういったものを購入したと思う。

なにしろ久しぶりの更新なので記憶があいまいになっているのだ。

今日ものんびりと昼寝をして、それからブッシュのなかで寝ることになった。
相変わらず夜空はきれいだ。

あのおじいさんは、どこまで行くんだろう…。
おれもあのくらい歳をとっても旅がしたい…。

きっとみんなそんなことを考えながら眠ったはずだ。
Satoruはたぶんなにも考えずに熟睡したのだろう。

<2009年9月8日>
この日の走行時間:4時間15分
この日の走行距離:87km
この日の平均速度:20.4km
この日の最高速度:32.6km

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おじいさんとパブ

そのパブは黄土色の大地のなかにさり気なく建っていた。
周囲のところどころに木々が立ち、灼熱の砂漠に潤いを与えているかのようだ。

ぼくらが愛車を停め、パブのなかにはいろうとすると
後ろから自転車に乗った老人がさっそうとやってきた。

重装備ではない。
しかし、旅の装備をしている。
年齢はどう見ても60歳以上だ。
白い髪が太陽を反射して美しく輝いていた。

あんなに年をとっても砂漠を自転車で旅するなんて…。
ぼくらもあんな老人になりたい、などとぼくたちはささやいた。

老人は先にパブに入ってビーフを注文していた。
ぼくらはバーガーを注文した。安いからだ。

こんな素敵な雰囲気の場所なのに、
なぜ「ピンクパンサー・パブ」という名前なのだろうか。

外にあった人形はどう見てもピンクパンサーじゃないしなあ。




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ピンクパンサー・パブ、だ!

今回Satoru隊員は人生初のパンク修理を行い、
Masato先生の指導のもと立派に修理を終える事ができた。

と言いたいところだが実はパンクしたチューブを予備のチューブに変えただけ。
実際、ロングライドの旅をしているときにいちいちパンクの穴を塞いでるヒマはない。

「ま、よゆーっすね。」

とか言ってたかどうかはもう覚えていないが、
たぶんキャラ的にそんなことを言って余裕ぶっこいてたと思う。

というわけで長期の自転車旅行を計画している方は、
予備のチューブを常に携行するようにして、
行動中にパンクした場合は予備チューブに取り替え
パンクしたチューブは休憩時間に修理するようにすると良いだろう。

そんなわけでぼくらはこの日の休憩場所であるパブへと向かっていった。

そしてそこにあったのがピンクパンサー・パブである!

次回、ピンクパンサー・パブの全貌が明らかに!


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ピンクパンサー・パブ、へ!

さあ、ここからは次なる大都市(といっても大きくない)
「テナント・クリーク」を目指して自転車をこいでいきますよ。

というわけでいよいよテナント・クリーク編です。
お待たせしました。

今日もいつも通りにまったり起きてまったり出発する。
今後は水がなくなるとかいうアホな展開にならないように気をつけよう。

この先にはどうやらパブがあるらしい。
お昼までにはそこに行ってそこで休憩としよう。

ところで…このパブ、名前がなんかすごいぞ。


ピンクパンサー・パブ


である。

なにい!
ってことはピンクパンサーのなんかのモデルかなんかか!?

これは今日の休憩はいつもより楽しみだ。
この瞬間から我々の脳内には「ピンクパンサーのテーマ」が流れ始め、
その曲とともに自転車をこぎだしたのであった…。

といいたいところだが、
あんな泥棒みたいな音楽と自転車は合わなかった。
残念である。



道中、Satoru隊員はパンクを経験。
ちなみに英語ではパンクを「フラットタイヤ」という。


さあ、ピンクパンサーに会いにいこう!

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再会しすぎ

さあ、次の町へ向けて自転車ジャカジャカ漕ぐぜ!
次の町はええっと、「Larrimah(らりまー?)」か。

でも出発するのが遅かったし、
MasatoとSatoruは冬用の寝袋が暑くて重いと言っているから
この町の郵便局で荷物をケアンズに送ってしまうことに。

この先、郵便局のある町は遠いのだ。
ぼくは夏用の軽い寝袋だったから送る必要はなかったのだが、
サーマルスプリングで浸水してしまった防水カメラ(防水なのに!)
を送ることにした。

というわけで一路郵便局へ。

って…。

ユージンじゃん!

またユージンに会ってしまった。
彼もまた荷物を送るらしく郵便局にいたのであった。





まあ、縁ということで一緒にお昼をとることにしたよ。
そしたら「一人じゃ食べきれないから」と言って
でっかいシーチキン缶を分けてくれたり、
缶入りのスパゲッティを分けてくれた(スパゲッティが缶詰になってるんですよ!)

そこで発見。

食パンにシーチキンと、
食パンに缶詰スパゲッティ
(ちなみにべちょべちょナポリタン)は合う!
しかも安い!

こりゃあ、ジャムおじさんに教えて食パンマンの車に乗せなきゃなって思うほどですよ。

というわけで今後、ぼくらは“食パンにジャム”という、
ベタベタして甘いだけのランチから、食パンにシーチキンorスパゲッティが
加わったのであった。

それ以降もランチはいろいろと発見があったのだが、
それは後々に紹介するとしよう。

ちなみにユージンはこれからぼくらとほぼ同じルートを進み、
一番南の「ポートオーガスタ」まで行く途中、ウルルに寄るらしい。

お互いにがんばろうぜってな感じでまたお別れした。
この日はちょっと先にある休憩所で寝ることにした。

<2009年9月7日>
この日の走行時間:2時間
この日の走行距離:36km
この日の平均速度:時速19.4km
この日の最高速度:時速25.8km

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再会

翌朝、サーマルスプリングの近くで出発の準備をしていると
どこかで見たことのある自転“者”が我々の目の前に現れた。

ドロップハンドル、
前後のホイールに取り付けられたサイドバッグ。
そしてバンダナを頭にまいたアジア人…。

「あっ、ユージンじゃん!」

ぼくらがベンチのうえでのんびり(公共の場なのでホントはそんなことしちゃいけない)
しているところに現れたその人物は以前、
キャサリンの街で出会った台湾人のユージンだったのだ!

ユージン 「おぉ、こんちは。サーマルスプリングどう?(もちろん英語で)」
miya 「サイコーだYO!」
ユージン 「まじか!? よっし、ぼくも行ってくるよ!」


5分経過

誰か 「あ、ユージン戻ってきた」
ユージン 「じゃ、ぼくは先に行くYO」

はやっ!

ユージンは風のように去っていった。
風と共に去りぬである。
ぼくらは例のごとくゆっくりゆったり準備をして、
少しサーマルスプリングで遊んでからようやく次の場所へと自転車を漕ぎ始めたのであった。

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マタランカの夜

さて、バラマンディの餌づけもみることができたし、
そろそろ自分達のに戻りますか。

という感じになったが、さて今日はどこに泊まろうか。

我々旅人にとっての毎日の悩み事といえばどこを寝床にするか、ということである。

旅人にも悩みはある。

まぁけっきょく考えたあと、例のサーマルスプリングで泊まることとした。
比較的普通な選択であった。



ただしそこは観光地。
まさか明るいうちから寝床の準備をするわけにはかず、暗くなるまで待つことに。

Masato隊員とSatoru隊員は明日の
朝一でサーマルスプリングで泳といきごんでいるがさて翌朝は暖かいのかどうか。

それにしても薄暗くなっても結構車がやって来る。
車さえあれば一日で100kmも走れるんだからやっぱすごいよなあ。

木々の間からわずかに洩れる星空を見ながら寝床についたのであった。

<2009年9月6日>
この日の走行時間:4時間
この日の走行距離:70km
この日の平均速度:時速17.7km
この日の最高速度:時速??km

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